case study02
「輝くこどもの遊び環境」 遠藤幹子+相澤久美

第4回 新宿OZONEに出現!! かがやくトライ遊具
〜3層ダンボールによる木製レイルウェイ&トンネルユニット〜


さて、少し(というかだいぶ)時間がたってしまいましたが...、 この夏休み、8月5日から31日までの間、新宿にありますリビングデザインセンターOZONE・6Fリビングデザインギャラリーにて、わたくしたち『輝くこどもの遊び環境』は、こんな面白い遊び場を展示する機会がありました。テーマは、こどもからおとなまで、一緒に楽しめる居心地のよい空間。

photo:Nacasa & Partners inc.

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photo:Nacasa & Partners inc.


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テーマを頂いたとき、なんとなく、木製のレールおもちゃがぐるぐるとテーブルやイスの周りをはりめぐらさていて、その中で夢中になって遊ぶこどもたち、ちょっと腰をかけて雑誌を眺めたりコーヒーを飲むおとなたち...、そんな、老いも若きも、みんな一緒に、わいわいにぎやかに楽しめる空間をイメージしていました。(1)

すると、何と偶然にも、展覧会へおもちゃを寄付提供して下さる北欧玩具メーカーさんがいらっしゃるとのこと! ご存じの方も多いと思いますが、あの有名なスウェーデンのBRIOさんです。これは夢のワクワク空間を実現する、またとないチャンス!...なんと150本以上のレールをご提供していただくことができました。(ブリオ・ジャパン株式会社さん、本当にありがとうございました。) この数々のレール・バリエーションの中から、直線、カーブ、分岐、直交...といろんなパターンをつなぎあわせ、まずは見たことのない、異様な数が縦横無尽にはりめぐらされた大レールワールドを構想。

次に必要なのは、頑丈で、ゴミにならなくて、そして作りやすいハコ状のもの。できたらジャングルジムのように、登ってあそべたらいいし、それ単体で他の場所で使えてほしい。それで考えたのが、このトライウォールという3層段ボールによるトンネルユニット。(2)

実はこれ、大容量の重量梱包用に通常使われる特殊素材で、耐水性もある。他にも遊具を作っている方もいらっしゃるようです。やはり大量 に使いたいのと、技術的な開発もご協力いただきたい、ということで、商品を扱う株式会社ウィルウォールさんには、協賛というかたちで多分なご協力をいただきました。(ありがとうございました!) 試作品をあれこれ作っては、どうしたら持ちはこびが簡単にでき、安価で、そしてこどもと一緒に組み立てもできるユニットを作れるか...何度も検討を繰り返しました。

最終的に、段ボール板をのりまき状にぐるぐるまるめ、特殊金物で固定してトンネルを作ることに。L型とI型の2種類のトンネルユニットが、合計31個できました。一つ一つ、穴の空いている場所が違います。それを、タテヨコ、上下とレゴみたいに組み合わせながら、山のような場所をつくったり、ギザギザ橋がいっぱいある場所をつくったり。ただの四角いギャラリー空間に、こどもたちがいっぱい、いろ〜んな遊びを発見できるよう、ランドスケープ組み立ててゆきます。

BRIOのレイルウェイ、黒板塗料のらくがき面、芝をイメージした緑のカーペット、などなど。それらがトンネルユニットの表面 を覆います。会場のはしからはしまで、レールをたどりながら、トンネルをぬ けながら、ケンケンパをしながら、黒板のらくがきをしながら、気がつくと夢中になって走りまわるこどもたち。ちょっとした腰掛けのところには、dictionaryをはじめ世界各国のこども関係の雑誌や本を置き、おとなの方にもくつろいでいただける工夫をしたり、dictionaryでもお馴染みのマンゴスチンさんにも、一日カフェを出していただいたり。こどもとおとなが一緒に楽しめる夢の「こどもカフェ」構想の、はじめの第一歩のような作品になりました。

感想は...とっても楽しかった! です。
帰りたくないこども、続出。 そして、会期が終わったら是非この遊具を下さい、という声、続出。
なんとも限られた予算の中での四苦八苦の末のプロジェクトでしたが、大勢の方のご協力のお陰さまで、皆さまに楽しんでいただく場所をご提供することができました。
本当に、ご協力いただいた皆様、どうも有難うございました。

さてさて、このイベントのリポートはまだまだ次回に続きます。
まずはこの遊具を実際にこどもたちと一緒に作ってみよう!、というワークショップを8月に行いましたので、そのご報告を。ほかにも、チルドレンズミュージアムや絵本カーニバルのプロデュースでお馴染みの目黒実さん、日本のプレーパークの立ち上げにずっと関わってこられた矢郷恵子さんをお迎えしてのトークショーも、mother dictionaryのご協力のもと行いました。それらもまた順にご報告してゆきますので、どうぞお見逃しなく!(文・遠藤幹子 2004/12/15)


『デザインとくらそう! おやこでたのしむOZONEのなつやすみ』
建築家が提案するキッズコーナー展

会場デザイン:遠藤幹子+相澤久美@輝くこどもの遊び環境
会場:リビングデザインセンターOZONE
   6Fリビングデザインギャラリー
会期:2004年8月5日(木)〜8月31日(火)
主催:リビングデザインセンターOZONE
施工:株式会社エクス・アドメディア
協賛:ブリオジャパン株式会社
   ウィルライフ株式会社




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