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当日、会場に集まってくれたのは、13人のお母さんと、17人のこどもたち。ブルーシートの上に置かれた、なにやら巨大で平たい段ボール。ポコポコ穴が空いてるぞ……、いったいなにが始まるんだろう?と興味津々のこどもたち。まずは4つのチームにわかれて、各チーム担当のお兄さん、お姉さんとお互いに自己紹介。をしました。(写真1)
「なにができると思う!?」チームのお兄さん、お姉さんと一緒に、みんなで力をあわせて、組み立てました。大きな段ボールをのり巻きみたいにグルグルグル。「こっちを押さえてるね」「じゃあ僕はテープではるから」「金槌でトントンしたいのは誰?」。各チームとも、年齢の違うこども達が集まっての作業。それぞれの適材適所をうま〜く見つけて、役割分端しながら作業をすすめました。自分の背丈より大きい、こんな立体物を組み立てる機会なんてそうそうない。「あ!箱になった!」。中で押さえていた子は、穴から顔を出して「ばあ」。
最初は見守っていたお母さんも、だんだん積極的に作業に参加してくれました。赤ちゃんも飛び入り参加したり、わいわいガヤガヤ。みんなとっても真剣に組み立てました(写真2, 3)。本格的な工具を使っての作業も、小さなこどもまで難無くクリア。ちゃんと正しい道具の使い方を発見していくこども達に感心しきりでした。
出来上がった箱の大きさは、180cm×60cm×60cm。
あちこちに、ポコポコ穴が空いていて、出たり入ったりトンネルのように遊べます。ブランコみたいに揺らしたり、入ったまんま転がされたりして、ひとしきりみんなで大騒ぎしました。なんと言っても丈夫な3層構造の段ボール。このくらいのことじゃあびくともしません。
さて、大工さん作業が終わると、次はみんなで絵描きさんです。組み上がった大きな箱に、いろんな画材を使って自由にペイントしていきました。このトンネル、立てたらどの子よりも、お母さんよりも大きくなります。そのすべての面が、みんなのための自由なキャンバス。約束事は何もありません。こどもたちは、それぞれ好きな画材、色を手に取って、まっさらな段ボールに向かいました。(写真4, 5)
両手を使ってお花を描く、ぐーの手と指先で、足跡を描く、筆を使い、たくさんのドットをいろんな色で緻密に綺麗に描く、大胆に色をまぜて、思いっきり筆で絵の具を走らせる。たくさんの色や形が、矩形の箱に自由に表現されました。箱の外だけでなく、中にもぐりこんでいろんな絵を描き、よそのチームの絵ものぞきにいくなどして、手も足も絵の具だらけで楽しく真剣に自分達の箱に向かいました(写真6, 7)。キャンバスは大きいから、お母さんたちも参加してくれました。
楽しい色に彩どられたトンネルが完成!(写真8)
これで終わりではありません。建築家ママ二人によるワークショップの醍醐味はここからが本番。出来上がった4つのトンネルを組み合わせて、自分達だけの立体迷路パズルを作ります。組み合わせ方は何通りもあります。ちゃんと計算していないけれど、数十通りの迷路ができるはず。それを、みんなで一緒に考えるのだ!
まずは、シンプルににょろっと「ヘビ型」。それまで各チームの場所に、バラバラに置いてあったトンネルを、みんなで一つに繋げたとたん、「ワーー!」とみんな一斉に、のぼる、くぐる、すわる、たつ、とぶ、でる……。たくさんのアクションが誘発されたのにはびっくり!あっちの穴からこっちの穴へ。思い思いに移動して、それぞれの楽しみ方を見つけてくれました。(写真9, 10)
じゃあ、違う組み方は?大きいけれど、段ボールだからみんなで運べる。この穴と穴をあわせて、こっちを上にのせて……。いろんな形の迷路を作ってみました。最後には、立体的で構造的なおもしろ立体パズル迷路が出現しました。
そして一緒に記念撮影。みんなの笑顔も添えられて、世界に一つだけ、自分達の遊具が完成しました。(写真11)
大人の私達が作っても、あれこれ苦労の多かったこの遊具。こどもたちのパワーと想像力にはまったく感心させられました。参加してくれたみんな、お母さんたち、本当にどうもありがとう。またいつか、どこかで一緒に楽しみましょうね。(写真12)
そして実は、この日つくった遊具達、「つくって終り〜」ではなかったのです。展示同様、無駄にはしない!みんなで遊ぼう!の精神に則ってさらなる展開を迎えるのでありました。この遊具のその後の使命は、また追ってご紹介させてください。
(文・相澤久美 2005/01/15)
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