case study14
「LOVE & PEACE HOME TOWNは地球!
-発信するこどもたち-」
浦田千恵 沙緒音

第2回 平和Tシャツができるまで
          
 
ただいま読み込み中


一枚づつ鏡面プリントで


曲がらないように気をつけて


ただいまアイロンプリント中

 


“平和Tシャツをつくろう”をやろうと決めて、私が助っ人に選んだのが、竹下夕夏ちゃんのママ。しおんのバースデイに自分で作ったTシャツをいただいたりしてたし、世の中に対する考え方も近い。快く彼女が引き受けてくれ、詳細については二人で考えた。

プリントペーパーやインクなどの経費とTシャツ代を差し引いて、1枚につき1000円を寄付したい、でも子ども達のてづくりだからお手頃な値段でということで、子どもサイズ1550円、大人サイズ1650円と決まり、不足分は参加費1800円をいただいて補うことにした。

そして、7月12日、20日、8月4日の3日間で、計14人の子ども達がTシャツづくりをした。子ども達にはあらかじめデザインを考えてきてもらい、当日は少々のアドバイスをして原画を描いた。記念になるように子ども達の名前、年齢、2003を加え、後ろの部分には小さく“NO WAR”“NO NUKUS”“NO ANIMAL TESTING”のロゴを入れることにした。

パソコンのトラブルが起きた時のために夫も家にいてくれることになり、結局彼はTシャツづくりの度にプリントアウトをこなすことになってしまった。うちのパソコン部屋はサンルームの吹き抜けの上にあり、エアコンもないので、暑い日は座っているのが辛い位。扇風機の風もあたたかい所で、子ども達にせかされながらがんばってくれた。

さて、原画ができたら、スキャナーでパソコンに読み込み、一枚ずつアイロンプリントペーパーに印刷する。プリントペーパーがけっこう高いので失敗のないように気をつけていても、インクが目詰まりしたり、消しゴムで消した跡までしっかり出てしまったりして、思わぬことに時間もお金もかかった。何時間もクリーニングを繰り返したこともあったけど、我が家のプリンターはそのうち回復してくれた。

プリントができたらいよいよアイロンだ。私は普段あまりアイロンをかけない人なのだが、なぜかうちのアイロンは一気にアイロンがけができるプレス機みたいなやつ。高温で体重をかけ、しっかりすみからすみまでアイロンしないと仕上がりに不安なこの作り方には、強力なアイテムだった。おかげで時間と体力をかなり節約できたかも。

アイロンがけで心配したのは、プリントペーパーの位置と絵のある方をTシャツにあてることの2つ。出来上がったら、絵が曲がってるなんていうのも何点かあって、それらはだいたいパパやおじいちゃま、おばあちゃまがお買い上げになったようだ。

一番起きて欲しくない大惨事も2度クリアした。それは絵を上にしてアイロンしてしまった時。もくもく白い煙と絵がついてないと言う子ども達の声に驚いた私が見たのは、アイロンにぴったりとくっついたプリントペーパー。やってしまった子は泣き出すし、他の子達は唖然。でも、こんな時子ども達は俄然張り切る。『大丈夫よ』といいながらも、頭の中は不安でいっぱいの私のよこで、扇風機を持ってきて冷やしながら、霧吹きで水をかけ、ぞうきんやかたいものをあれこれ持ってきて落としはじめた。泣いているお友達を励ましながら…約1時間後、アイロンも元通り、再びTシャツづくりははじまった。

アイロンがすむと、少し冷ましてから転写シートをはがす。ドキドキするけどうれしい瞬間だ。世界でひとつのTシャツの出来上がり! あとは丁寧にたたんで、パッケージに入れる。買ってくれる人に”平和Tシャツ”の主旨が伝わるように作ったプリントと子ども達の手書きのメッセージもコピーして、サイズのところに印をつけて同封する。こうして、戦争で傷付いた子ども達を援助するための商品が出来上がった。(2003/10/10)


左:ささやかな平和へのメッセージ
右:子ども達の手書きメッセージと活動内容を記したお手紙を入れて出来上がり






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