case study14
「LOVE & PEACE HOME TOWNは地球!
-発信するこどもたち-」
浦田千恵 沙緒音


荻野さんは人間の盾としてイラクに行かれ、10月に再び行かれることを聞いた私達は、ずうずうしくもイラクの子ども達に平和Tシャツを届けてもらえないだろうかと思い付いてしまったのです。間接的でもいいから、イラクと日本の子ども達が交流することができたら,,,何がどうなるか言葉ではうまくいえないけど、とにかく何かいい展開になるきっかけになるような気がしたのでした。
荻野さんはむしろ喜んで引き受けてくださいました。イラクではテロが頻発していました。テロを伝えるニュースを見る度、荻野さんが無事に帰国されることを祈らずにはいられませんでした。講演会では写真もたくさん見せていただき、全く知らなかったのですが、バクダットホテルでの自爆テロに遭遇された時のことなど、伺いました。幸いにもそこにいた日本人は全員無事だったそうです。人間の盾に自爆テロ、言葉のない私達に、「ただ、自分の目で確かめたかっただけですよ。」と、言われる荻野さんでした。

 
        
 
荻野さんとメモをとりながら話しを聞く子ども達。

 
荻野さんより手渡された平和Tシャツを着たイラクの子

荻野さんからのお手紙

「平和Tシャツ」制作メンバーの皆様
今回はイラクの子ども達にTシャツを届ける役目をわたしに託して下さり、ありがとうございました。
皆さんに、イラクの子ども達がTシャツを受け取った時の笑顔を、お届けできないのがとても残念ですが、今回はあのフセイン広場から徒歩10分程の所にある、“アンドロス教会”に集う子ども達に、Tシャツをお届けいたしましたが、フセイン政権下では差別を受けていたクルドの子ども達も日曜学校(イラクでは休日が金曜なので金曜学校)へ集って来ます。
バクダットでは電話は不通、ホテルでも水が出ないこともあり、給水活動。また、電気は今でも20%程度の自給率です。そして、周辺国のイランなどから電気を買っていますが、停電は日常のことで、ライフラインの回復が最重要課題と思われます。
そして、一番深刻なのは、病院での薬不足です。湾岸戦争後、劣化ウラン弾の被害に苦しむ人々が病院を埋め尽くし、仮に病院に入院しても、ただ寝ているだけで、治療薬も無い事もありました。
そして、劣化ウランによる被爆はイラクの全ての人々の身体に、米兵達、そしてこれから行く自衛隊員にも健康面において、重大なダメージを余儀なくする重要問題です。皆さんには、平和Tシャツを通じて、極東の日本と対極に位置するアジアのイラクという二点を一本の線にする、こころの交流を深める事のできる相互理解という支援活動を通じて、平和な地球の未来を共に次世代へと伝えていただけたらと、お願い申し上げます。2003.12.7


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