case study14
「LOVE & PEACE HOME TOWNは地球!-発信するこどもたち-」 浦田千恵 沙緒音
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「バグダッドは今」
2002年9月下旬訪れたイラク、貧しいながら穏やかな暮らし、沢山の笑顔がありました。
路地裏、学校、病院で出会った子ども達に写真を手渡しながら無事を確認したいと2003年9月下旬、再びイラクに向いました。
アメリカのイラク攻撃後、想像を絶する悲惨な状況を目の当たりにし、言葉がありません。
街中が要塞化しコンクリートの壁、鉄条網で覆いかくしイラク人との間にますます距離ができています。
カラシニコフ、ピストルが溢れ絶え間なく聞こえる銃声、爆発音。
戦車から威嚇するかのように向けられる銃口に人々は怯えています。
昼夜を問わず停電、断水。
街中に失業者、そして暴動。
バグダッドホテル自爆テロに遭遇し、恐怖より伝えなければとの思いが先にたち、夢中でシャッターを切った事もありました。
路上にはストリートチルドレンが溢れています。
栄養状態が悪く傷が悪化し指を真っ赤に腫らしながら「マネー、マネー」とせがむ子どもがいました。
お金よりとても人のぬくもりに飢えています。
首に手を回し離そうとしない子を抱きしめ涙を流すことしかできません。
そして子ども達の頬を伝う涙、忘れる事が出来ません。
貧しさの為に物乞いを強いられる子、食にありつく為に体を売る少女、辛さ、寂しさを紛らわすため薬、シンナーに手を染める子もいます。
垢まみれ、汚れきった子ども達がゴミ箱をあさって食べ物を探しています。
人はこの子どもたちに向って「あいつらは悪い奴らだ! 近付くな!」と言います。
ホテルに近付くと棒を持って追い払われ子どもたちは野良犬のような扱いを受けています。
病院には薬がありません。
麻酔薬、針、手術糸がなくて帝王切開すら出来ません。
80%薬があれば治る感染症も悪化し失明や切断、そして最悪の場合、大切な命すら失っています。
白血病、小児がん等劣化ウラン弾の被害を受けた子供達が入院する小児病棟はベッド数が少なく、一時的な治療で退院させられ外来に回されます。
病気が良くなり「退院」するのではないのです。
体力のない子は病院にさえ行く事ができません。
現在、治安悪化のため、ささやかな支援さえ難しい状況にあります。
*安心してお腹いっぱい食べられる
*安心してあたたかなお布団で休める
*勉強が出来る環境
*病気になった時、安心して治療を受けられる
子どもたちのささやかな願いをかなえるため私達に今、何ができるのでしょうか?
罪のない多くの人々が一日も早く安心してくらせる日が訪れる事を、心から願わずにいられません。
佐藤 好美
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写真は佐藤好美CD写真集No.2「バグダッドは今」−硝煙と爆風の間で−より
佐藤好美さんHPはこちら
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