case study16
「アフリカ ケニア ホームステイの旅」

州統.tom+さっち


<さっち>

jumbo!
6月。国内のほとんどの所で梅雨、長雨シーズンの到来。
近年、曖昧になっていた梅雨入り日も、
今年の関東地方に限っていえば、実にわかりやすい切れ目があった。
今週辺り、鎌倉の紫陽花寺は大にぎわいなんだろうな。
ケニアの気候は「雨季」と「乾期」に分かれ、4月〜6月までが「大雨期」。
10月〜12月中頃までが「少雨期」。
「雨季」といっても、日本の梅雨のように1日中雨が降り続くわけではなく、
スコールがガ−ッと降り、その後にカラリ→ギラギラ太陽が戻ってくるようだ。
あたし達がホームステイしていたのは、去年の8〜9月にかけて。
鼻の中がパキパキに干からびる程(これはさっちだけでしたが)空気は乾いていた。

乾燥した土地というのは、砂埃がすごい!
その砂舞い上がる庭で子ども達は、泥んこならぬ砂まみれになって、
毎日毎日、飽きることなく朝〜晩まで遊びほうけていた。
二人が手押しカートに交互に乗り、押しあっていたのは、そういうゲームだったのか。
何をあんなに楽しそうに。
カート1つでよく何時間も遊びがもつなぁー。と母は感心していたが、
今回、州さんの原稿が上がってくるまで、その内容詳細は知らなかった。
「牛フンつっこみレース」ねぇ。
何もタイトルまでつけなくてもと思いつつ、
ネーミングも含め、実にジャパニーズGAME坊主の彼らしいアイディアだな、と。
しかし、そのタイトルはアポロjr.にも認知されていたのか? 
そして、州のパートではあまり触れられていないが、
巧妙に事細かく決められていたルールがどれくらい説明できていたのか?
そう問うたところ、、。
「俺の考えたルール結構さぁ、難しかったのね。だからさ。日本語で説明して、
ここでジャンプ、こういう風にするとアウト。こうやるとパワーアップして。
ここで変身とか。そういうのだけ英語の単語連発!でもアポロ全部わかってたよ」
多分、まだ生まれてから一度もゲームBOYで遊んだことのないアポロjr.に
マリオbrosのような遊びを取り入れ、説明するシュウトオ。
やはり外国語は上手いかどうかではなく、熱意があれば伝わるという見本かも。

この他に少年達は、木登り、屋根登り、タンク登り。何にでもよじ登っていた。
朝はゲストハウスの屋根にアポロjr.が登り、あたし達が寝ている真上でジャンプ!
トタン屋根からバラバラと砂がベット上に落ち、州さんは大笑いして部屋を飛び出す。
まぁ、こちらとしては、明け方のニワトリのcook-a-doodle-dooという鳴き声で
既に目は冷め、「鼠小僧アポロjr.次郎吉」の屋根を登ろうとする不穏な足音で
構えはokだったりするのだが。一応お約束というか、朝の発声がてら、
さっちが「やめておくれ〜」と叫び、1日がstartするのであった。
日本では考えられない起こされ方、あぶり出され方である。
シュウトオが普段の生活の中で高い所に登るといったら、
幼稚園の頃までは有り物の滑り台の上がせいぜいだったんじゃあないかなぁ。
木登りを始めたのは今の学校に入学してから、木登り歴まだ5年。
彼の学校は非常に緑に恵まれており、敷地も広く、木登りに最適な木もたくさんある。
入学したての頃、昼休みに教室の目の前の一本の木の上で仲良しの男の子と
特に話すでもなく、別々に枝に横たわり読書に集中している姿を見て、
環境が変わると遊びも変わるもんだなぁー、と母は強く思った記憶がある。
さっちは、木登りで遊んだ記憶がないんだよな。
昭和50年代の世田谷区。家の近所にそんな素敵な木はなかったのだよ、もう。
いや、あったのだが、それはよそ様の敷地内に植わっていたりして登れなかった。
同じ年代でも環境が変わると、女の子でも木登りばっかりしていたっていう子もいる。
いちばん登ったのは、家が立ち出す前の「空き地」にあったブロック塀!
近くに川も山も野原もなかったから、あたしの小さい頃の記憶は=「空き地」なのだ。
飛び降りて足がジ〜ンとしたり、スカートの下の太ももを擦り切ったり。
昔、州さんに幼稚園の時だったかな?に
「高い所から飛び降りると、足がジーンとしびれるの知らない?」
と聞いたら「知らない。やったことない」と言われちゃっていたから、相当な進歩!
せっかくだからと屋根登りにも、彼は果敢に(?)アタックしていた。
レアな経験だからね。そこから見た景色、大人になっても忘れんなよ。

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ここの屋根には登っていません。



右、アポロjr.の妹のMICHELL。左、いとこのNANA。さっちが持ってきたクレヨンと画用紙でお絵描き中。



アポロjr.の後ろ姿。左、僕。右、さっち。 アポロjr.はトレーラー用の大きなタイヤの中に入っている。タイヤの上でポケモンフィギアで遊んでまーす。アポロjr.が持っているのはアチャモだよ。



アポロjr.のいとこのNANA。左手にポケモンのハブネーク。さっち左手にテニスボールとポケモンはマタドガ−スとアゲハント。



キノココも。ルリリも。アブソル、ジグザグマもアフリカ大陸上陸!



これ最終日の写真なんだけれど、NANAまだ手の中にポケモン持ってます。世界の子ども達を魅了するポケモンpoewr恐るべし!





日本で荷造りしていた時、ケニアの子どもはどんな物が喜ぶのかなぁ、
と考えていた。
キレイな何十色もある色えんぴつ。
滑らかな素材のスケッチブック。
地球儀のデザインのビーチボール。
いつも州さんがお風呂で遊んでいるポケモンフィギアも持参した。
大人が思うよりずっと、子どもの間では
ポケモンは「友達作り」の役に立つ。
世界何十カ国で放映されているのだろうか。
どこの空港でトランジット(乗り継ぎ)していても、子どもの集まる場所へ行っても
外国でも人気が高いので、話す最初のきっかけを作りやすいのだ。
ちょうど州さんが幼稚園の頃、アメリカでも放映が始まって。
「僕はポケモンの生まれた国ニッポンから来ました」と
自己紹介したことがあって。
こう言うと子ども達は目の色を変えて食らいついてくる。
そこで続けて 「主人公のアッシュは日本ではサトシって言って。
ミスティの名前はカスミです」 とか言うと、
もう羨望の眼差しを送られるようになるのである。
どの国も日本より放映回も映画も遅れて配給されるわけで、
州さんの知っている、持っているキャラクター、アイテムは
どの外国でも最新の情報!
なので子ども達は「何、次はこんなキャラクターが出現するのか、、」
「ちょっとコイツと話してみたい」となるのだろう。
だが、ケニアではon airされていない? いえいえ、それ以前の問題。
アポロjr.の家には電気、ガス、水道がないのだから
TVキャラなんて知るわけがない。
「(ポケモン)知らない」というその台詞が、たいへん新鮮だった。
余談ですが、スペインでは「クレヨンしんちゃん」が大当たり。
日本では「子どもに見せたくない番組」に上げられてしまうらしいが、
そういうことを言う大人って「訳ワカメ」*と常々思っていたさっち。
しんちゃんがウケル、スパニッシュって何て話しがわかる!
なんて思っちゃった。
あらら、またまた話しが脱線しちゃったね、、。
*「訳わかめ」=東京都渋谷区、港区地区で今春辺りに小学生が使っていた流行り言葉。正しい使い方=「訳わかめ。意味かつお。」訳=「訳わかんない。意味わかんない。」の意。出典は不明だが、わかめ、かつおとくればサザエさんのことだろうね。

他に虫眼鏡やフリスビー、温度計とか
変な物ばっかり百円shopで仕入れて行って。
フリスビーは、大人の男性陣が取り合って楽しんでいたよう。
意外だったのが『虫眼鏡』。大人にも子どもにも大ウケだったのだ。
最初は虫でもいたら拡大して見せようかなぁ、と思っていたのだが、
思ったよりも虫がいなかったので、
子ども達を集めて「さっちの目、見てて」。
目に虫眼鏡を当てて、
次に子ども達に目が見えるようにして虫眼鏡を遠ざける。
子ども達の方から見ると遠ざける程に目が巨大化し、これに大爆笑!
取り合いで一人ずつ虫眼鏡を回して、互いの目を巨大化させ見せあう。
何度やっても、誰がやっても雄叫びが上がる。
大人もやってきて子どものように奪い合う。
そしてお腹を抱えて大笑いする。
正直、ちょっとウケ過ぎなんじゃない? ってなくらいだったが、
遠路ハルバル持参した甲斐があったぞ!と感慨深げなあたし。
「これ、もらっていいの?」
「あげるよ。でも注意点が一つ。
すごーく大事なことだから守ってね。
これで太陽だけは見てはいけません。いいですねー」
と幼稚園の先生みたいに。
しかし、子ども心、純粋、直球、
楽しいこと好きなアフリカンが言うことなど 聞くわけがない!
大人だって言うことを聞きましぇん。
「いけませんよ」と言われた瞬間から
「いけない」と言われたことをする。
おもいっきり太陽を見て「うわー」と叫ぶ。
「次、貸して。貸して」
また太陽を見て「きゃー」となる。
今、注意事項をうけたその横でやるのだ、、。
本当に危ないから、焦点を合わせるのがいけないなんてダメだしし、
黒い物は燃えるんだよ、なんて言おうものなら、
途端に自分の黒い肌に太陽の光りを集め
「あつー」と火傷させ大騒ぎが始まる。
あ、あほや、、、。と思いつつ、
その無邪気さの前に完全に敗北。
今もね、たまに思い出すんだ。
誰かあの虫眼鏡で負傷などしていないだろねぇって。
予想としては、熱しやすく冷め易いような気もするのだが、
ちょっと心配よ。 
(2004/06/15)







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