case study21「世界中のmothersのためのマザーによるトーク・ディクショナリー」
        ジョイセフ × motherメンバー
連載第1回 世界のお母さんはどこで産んでいるの?『ナビゲーション/ミッチ』
 

途上国のMothersクイズ1

[世界で一番女性の寿命が短い国は?]

<ミッチ>
いよいよ始まります!
今、日本は、世界で一番、女性の寿命が長い国です。(ちなみに、86歳です。)
さて、世界で一番女性の寿命が短い国の平均寿命は何歳でしょう?

A. 49歳
B. 39歳
C. 29歳

<natsu>
昔の日本は「人生50年」と言われてたんですよね??
だったら、Aかなーと思ったのですが、やっぱりBで。

<みほ>
土曜参観から帰ってきましたみほです。
私もBです。せめて、このくらい生きて欲しいかな。

<まさよ>
私もBかな。アフリカのどこかではもしかしたらCかもなんて思ったのですがそれじゃ悲しいので。。。

[女性の平均寿命29歳(世界で一番女性の寿命が短い国スワジランド)]

<ミッチ>
残念ながら、皆さん全員不正解ですぅ。。。
でも、すっごく皆さんの気持ちがわかるミッチです。
これは、2006年の世界人口白書の統計データによるものですが、南アフリカにあるスワジランドという国は、女性が29歳、男性が31歳。
生物学的にいえば、女性のほうが男性よりも寿命が長いものなのですが、この国では、女性の寿命の方が短いです。
それにしても、29歳という数字を聞いて、ミッチも本当にビックリしました。
日本の女性の平均寿命の1/3ですよー!!
この低い寿命の1つの原因として、妊娠や出産が原因で、女性が多く亡くなることがあげられています。
思春期の少女の妊娠や、不衛生な環境でのお産、多産など、栄養失調や貧血・・・たくさんの起因があります。
それに加え、ミッチがもっと驚いたのは、スワジランドの場合、15−49歳の若い女性のHIV感染率が40%だというのです。
(男性は26%で、はるかに女性の感染率のほうが高い・・・)
日本の女性の感染率は、男性より低く、0.1%以下だと言われます。
統計を見ると、スワジランドの場合、年々女性の寿命が少しずつ短くなっていることが気になりました。
HIVに感染してエイズで亡くなる人も増えているのではないでしょうか。。。
ただ、統計と言っても、この数字、途上国の場合は、正確ではないんですね。
実際は、もっともっと悲惨な状況なのかもしれないです。
取材に行く度に、ショックを受けるのですが日本と同じアジアにある、インドネシアも、フィリピンも、ベトナムも、農村に住む女性は、「自分の年齢を知らない(わからない)・・・」と答える人が多いんです。読み書きもできない女性もいます。

<みほ>
29歳ですか。私は二人目を出産した年齢です。
昔、無知が悲しい連鎖を生むって勉強した覚えがあります。
仕事でも、なんで、女の人と子どもってこんな想いしなきゃいけないんだろうって私自身、どうしようもならない想いでいっぱいになります。なんか悲しくなっちゃいましたね。

<natsu>
29歳ですか。
それも平均寿命だとすれば、もっと早くに命を落とす女性がたくさんいるということですね。
ただ、命が短いから豊かな人生ではない、とも言えないかなあというのも正直なところ。
日本女性の寿命が長いから幸せかというと、現代の日本ではYESとは答えられないかもしれません。
とは言え、医療の発展や、みほさんのおっしゃるように「無知」でなければ回避できることもたくさんあるように思います。
私事ですが、出産予定日まであと2日となりました。15日が新月ですので、その前後、つまり今週いっぱいには生まれてくると思います^^
突如コメントに登場しなくなった際には、「生まれたのねー」と思ってくださるとうれしいです♪
ではでは。

<ミッチ>
お2人がおっしゃるとおり。そうなんです。。。
「知らない」「よくわからない」 「情報が得ることができない」「字が読めない」「食事を十分に取れない・・・」・・・・などのいろんな「ない」が、途上国の女性の危険な妊娠、出産を招いています。
妊娠しても、日本のように、母子健康手帳があったり、病院で検診を受けるようなことが当たり前でないので、
出産予定日も知らない女性が大半です。
次回からも、もう少し具体的に途上国の女性の置かれている状況がイメージできるようなお話をしていきますね。
natsuさん、もうすぐ出産とのこと!
待ち遠しいですね!!(^v^)
出産一週間前にこうしてコメントをしていただけてうれしいです。
なんだか、私までもドキドキしてきましたよ。
natsuさんが万全な状況で当日を迎えられるよう、心から願っています!!

<まさよ>
29歳とは短いですね。
私がもうその年齢を超えているからよけいそう思います。
それにしても残された子供達はどうしているんですか。
お母さん達がHIV感染者だとしたら子供達も感染しているのでは??
そんな状態でもきっとその国のお母さん達は毎日働いて子育てしているんでしょうね。
恵まれた国で子育てしていても大変なのに。。。

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途上国のMothersクイズ2

[エチオピアでは、100人のお母さんのうち何人のお母さんが、お医者さんや助産師さんの介助を受けて出産しているでしょうか。]

<ミッチ>
前回の平均寿命のクイズは、みなさん、たいへん驚いたようですね。
29歳が平均ってことは・・・もっと若いときにに亡くなっている人がいるということ。
ミッチも初めて聞いたときは、本当に信じられない・・・と思いました。
ただ、この結果をもたらしているであろういくつかの原因を、実際に現場に行って目の当たりにする機会が増えるにつれて、「なるほどなぁ。。。」と認めざるを得ませんでした。
途上国=貧困だから、と一言でいえる起因ではなく、日本では想像しがたい環境や慣習など、いろいろな原因が複雑に織り交ざって、女性の健康を害したり、死をもたらしていることがわかりました。
さて、今日も、ちょっとだけ途上国の現状を知るクイズを出しましょう〜。
その前に、マザーの皆さんは、どこで出産しましたか?
病院(産院)ですか? 助産院ですか?それとも自宅ですか?
日本では、お産をするときは、現在、100%(100人中100人のお母さんが)、お医者さんや、助産師さんのような専門技能者の介助を受けて行われています。

[東アフリカにあるエチオピアでは、100人のお母さんのうち何人のお母さんが、お医者さんや助産師さんの介助を受けて出産しているでしょうか。]

A. 6人
B. 26人
C. 56人

<みほ>
こんにちわ。
今日は上の子の6歳の誕生日です。
私は上の子の時は5回の入院へて30時間かけて産みました。だから病院です。すごく一般的ですね。
クイズは思い切って一番少ないのにします。
日本でも小児科医・産科が足りてないので。
でも発展途上国のお母さん達って妊娠・出産そしてこどもにたいして、私たちと同じように幸せでとか欲しくてとかそういう思いがあるのかな?
(日本でも望まれない妊娠はありますが)

<panda>
みほさんのお子様おめでとう!
私も丁寧な定期健診の上で紹介状を書いてもらい里帰り出産田舎の産院でのんびり出来ました。
日本でもいろんな産み方が出来ますが、出産そのものが贅沢な体験となっています。
クイズについてちょっと驚きの回答ですが、衛生管理面から6人ですか。その恵まれた人は誰でしょう。
そして94人はどうやって出産後の処置をしているのでしょう。
そちらの方が興味がありますね。

<まさよ>
みほさん、お子さんのお誕生日おめでとう!
6歳って大きいですね。
私は二人の子をドイツの産科、小児科病院で産みました。ドイツもひどい少子化だけど産科、小児科不足の問題はまだないみたいです。
クイズの答えはやっぱり最悪を予想して6人にします。
アフリカというとどこでも飢餓貧困、エイズに苦しんでいるというイメージがあるんですが、病気ですらない出産のために医療機関が力を尽くしてるとはあまり思えないので。。。

<ミッチ>
みほさん、Pandaさん、まさよさん、皆さん正解です!って、正解してもうれしくないクイズですよね。(−−;;)
みなさん、産院、病院で産んだ経験をお持ちとのこと。
ミッチも病院で生まれたし、きっとこれから自分が出産するとき時も、病院か助産院を希望すると思います。
たとえ、ミッチが自宅分娩をしたいと思ったとしても、助産師さんがきっと隣に居てくれないととても出産する気にはなれない(独りでなんて絶対産めない!)と思います。
日本に居たら、たいていそう思いますよね??
エチオピアでは、100人中6人の女性しか、専門的な知識を持った人による介助が受けられていないのです。
なぜだと思います??
村に病院がない、あっても、50km以上も離れた隣町まで、出向く必要がある(道も舗装されていないし、陣痛が始まったら到底間に合いませんよね)、当然村にはお医者さんも助産師さんも居ません。
100人中96人のお母さんが、自宅の土間や家畜小屋、暗い納屋で、分娩しているという状況です。
途上国では、お産は不浄なものという迷信があるところも多く、人目の付かない場所や、不衛生な暗室で行われる場合もあります。
・・・・想像するだけで怖いですよね。
介助をしてくれる人がいるとしたら、それは、近所の伝統的なお産婆さんです。
ただ、間違った迷信や、言い伝えが、信じられていて、アフガニスタンなどでは、「女性の膣に灰を塗ると産後に良い」などと恐ろしいようなことを信じられているところもあります。
こうした間違った言い伝えや、慣習が、女性の死をもたらしている一因でもあります。
専門的な知識をもった人が介助しないと、出産時の対応を誤り、お母さんと赤ちゃんが繋がっているへその緒を、道端で落ちている石や、小枝、ガラスの破片などで切ってしまい、それが原因で、お母さんも赤ちゃんも破傷風になって死んでしまう・・・と言ったことが、頻繁に起こっています。
想像してみてください・・・・
こうして、私がブログを書いている間、世界では1分に1人の女性が、ここに書いたような原因で、亡くなっています。
この数は、ジャンボジェット機(500人乗り)が、毎日3機墜落しているということになるんです。
でも、戦争やテロのように、この事実が、新聞やニュースで騒がれたりしない。。。
なんとかしたいです。この現実。
そして、もっと多くの人に知ってもらって、日本人の私たちにできることをやっていきたいーーってしきりに思ってしまうミッチです。
次回は、こんな状況を少しでも改善しようとジョイセフが活動していることを少しご紹介しますね。

<みほ>
出産って女として当たり前だけど、命がけって想いは途上国はないんですね。
命の重さは若いときはわからないかもしれませんが、出産やいろんな毎日のできごとのなかで、子どもたちにうまいというか、わかりやすく伝えることができたらと、この年になってますます思います。
まわりに知ってる人がいないから、みんな暗いところやものしりおばあちゃんの助けで産んでるから、あまり深くも考えられないんでしょうね。
んん〜せつなくて、おも〜い。

<まさよ>
6%とは低いです。
でも少し疑問に思ったんだけど、アフリカの女性はもうずーっと昔から同じ状況でお産をしてきたんですよね。
もちろんそれがいいわけじゃないけど、彼女達の意識はどうなんですか。
あまり疑問にも思っていないとか?
私たちは先進国の情報の中にどっぷり浸かっているから逆に過敏になりすぎていることもあると思うんです。
知る権利も機会もありそれを駆使した上で選択するのと、何も知らないまま知らないうちに危険の中で生きているのでは全然違うと思います。
アフリカで産まれてそこで生きて出産している女性は日々どう考えて生きてるんですか。
出産の際のリスクが大きいから出来れば妊娠したくない、とか考えたりするんでしょうか?
あまりにも沢山の人が死んでいくからそれに慣れてしまっているのでしょうか。

<panda>
94%の女性を救うためjoicfpはどんな工夫をして活動しているのでしょう。
産婆さん?教師?活動家として?正しい知識があれば、無駄にしない命 救われる命 未来に繋ぐ命 命のリレーが続きますように。

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出産時に必要な最低限の分娩キット。

<ミッチ>
これまで、途上国の多くの女性たちが、妊娠・出産時に亡くなっている(寿命も短い・・・)
その理由が、日本をはじめ、先進国で生活していると、想像がし難い理由ばかり。
村に病院がない、出産を介助できる専門知識のある人もいない、不衛生な環境、栄養失調、貧血無知(必要な情報を得られない)、嘘の迷信や慣習を信じている・・・などがあげられると書きました。
さて、下の写真を見てください。
この赤い箱は何だと思いますか?
これは、ちょうどトランプの箱くらいの大きさの紙でつくられた箱です。

絵から、なんとなく、お母さんと赤ちゃんのための何かであることは想像できると思います。
そうです!
これは、お母さんと赤ちゃんを救う箱なんです。
箱の下の方にMCHという英語がありますね。
その意味は、まさに、Maternal(お母さん)Child(子ども)Health(健康)
この箱の中に、下記のような6つの道具が入っています。
これが、実は、ネパールで使われているお母さんが自宅で出産する際に「必要最低限な分娩キット」なのです。
ちょっと画像だと小さくて見えにくいですが、左側から順に、この道具は何なのか解答していきますね。

左から

1 安全かみそり
2 (500円玉くらいの大きさの)白いまな板
3 へその緒を縛るひも
4 手を洗う石鹸(茶色の)
5 土間に敷くビニールシート
6 このキットの使い方説明書

無医村の村に住む女性たちが、自宅で安全に分娩できるように・・・作られたキットです。
途上国の多くの女性は、自宅で分娩するけれど、出産に関する正しい知識を持っていない。
だから、中には、お母さんと赤ちゃんをつなぐへその緒を、道端に落ちている尖った石や、ガラスの破片、竹や、草刈鎌で切ってしまうため、破傷風になって、お母さんも赤ちゃんも命を落とす、という話も聞きます。
それから、字が読めない女性たちにも、わかるように、このキットの説明書は、絵で大きく解説されています。
ジョイセフは、このような自宅で分娩する際に必要なキットを、現地で活動するジョイセフと同じようなNGOと協力して、村の女性一人ひとりに配布しています。
配布の際に、ただ配布するだけでなく、正しくキットが使われるよう、そして危険な出産を予防できるように、下記のように村中のお母さんたちを集めて研修会を開いて、教育・トレーニングをしています。

<panda>
分娩セット これだけで??と思うくらい最低限ですけど、へその緒を断ち切るってすごく重要なのですね。
命を?いでくれる大事な箱初めて知りました、有難うございます。

<ミッチ>
最初、私も中身を知らずに、箱を手にしたとき、「こんな軽い箱に何が入っているのだろう・・・」と思ったくらい、トランプの箱っぽいけど、中身は軽いこの出産キット。
これは、ネパールのものですが、私が今まで見た中で、一番小さな(最低限の)キットです。
国によっては、産湯を入れるタライもセットになっていたり、暗いところで明かりを灯すランプもセットに付いているところもあります。
こんな簡易なセットだから、やはり、正しく使われないと意味がないものになってしまうんですね。
なので、ジョイセフは、一人でも多く、助産師やお産婆さんを育てて、この出産キットを正しく用いて安全な自宅分娩ができるようにもしています

<みほ>
本当に最低限のセットですね。
でも、私がこれで産めといわれてもできません。どこからどのようにお母さんとあかちゃんを守っていけばいいのか難しいです。
考えさせられます。
関係ないですが、あかちゃんポストに入った新生児は病院でうまれたのかな??

<ミッチ>
私も同じです。
これで、産めといわれても絶対にできないと思います。
本当に、どういうように支援をしたら良いのか、どこから始めればよいのか・・・って考えてしまいますよね。
無医村だから、病院などの建物の設置をすればいいかというと、村に居る優秀な医者は、都心の病院へ移っている(給与の高い)のが現状。
村に、病院という箱だけ作っても、支援は失敗に終わってしまいます。
その中に入って運用する、医者であり助産師を育てることがまず大事。そして女性が、自らの意思で病院に通えるよう、夫や父親である男性の意識も変えないと行けない・・・(病院へ検診に行くための費用を女性に渡すなど)
ジョイセフが40年間継続して行い、成功してきた支援は、こうした村人と一緒に運動として行う意識改善や、啓発教育、村長や助産師などの指導者研修。人の意識改革をすることで一時的な支援に終わらず、長く村に根付いて村人自身が自らの力で、改善していくことができるようになします。
赤ちゃんポストの新生児について、詳しく触れられているニュースはないですが、新生児だけでなく3歳前後の子どもも入所したと聞いていますね。子どもたちの多くが、病院ではない場所で生まれ、出生届は出されていないのかもしれませんね。

<natsu>
ご無沙汰しておりました。
6月22日キャンドルナイトの日、予定日より10日も遅れましたが、無事に女の子を出産しました。
バースプランにて、「できるだけ自然に近い形で・・・」と希望しておりましたら、
生まれる直前に、助産師さんの計らいにより、娘の手を握ることができました。
つまり、結果的に私が娘を取り上げたような形での出産となりました。
とても有意義で印象的な体験となりました。
「自然な形で・・・」と書きましたが、これも日本の衛生面や医療体制の整備があってこそのことだと、このトピックを拝見して改めて思ったところです。
ここ日本は、とても恵まれた豊かな国なのですよね。そういった普段は気にも留めないようなことを、今回の出産を通して、またこちらに参加させていただくことで、より強く感じています。

*次回は「パキスタンの女性たち」をマコさんのナビゲーションでお届けします。

 
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