| case study21「世界中のmothersのためのマザーによるトーク・ディクショナリー」 ジョイセフ × motherメンバー 連載第3回 子育てお母さんの奮闘『ナビゲーション/さとう』 |
切迫早産の話 今日は身近な話題について書いてみたいと思います。とはいえ、本当に身近な話でうちの嫁さんの出産の話です。 「切迫早産」という言葉を多分みなさんご存知だと思います。治療をせずにほっておくと早産になってしまうという状態のことで、病気として扱われます。うちの嫁さんがまさしくこれで、それも絶対安静の症状でした。(見た目は頑丈なんですけどね、、。) 上の娘と下の娘の妊娠の時、両方とも切迫と診断され、即入院。絶対安静ということで、お腹の張りを押さえるために24時間ウテメリン点滴の状態がもういつ出産してもいいよとお医者さんに言われるまでの3ヶ月間続きました。そして、出産。1人目は立会い出産をしました。 3ヶ月間、不安の中本当によく辛抱して、無事3,000グラムを超える女の子を出産。言葉では表現できないくらい大きな感動でした。一つは命の誕生に対して。そして、もう一つは、嫁さんに対して「本当によくがんばった」という思い。「よくがんばった」を何回言っても足りないくらい「よくがんばった」。 2人目の時は、切迫となることを既に予期していたので心構えができていたというか、嫁さんが言うには、母親の自覚を1人目の出産の時より強く持てていたので、何が何でもお腹の子を十分に大きくして出産する!という決意が大きかったそうです。 うちの嫁さんは、日本だったからこそ無事に出産できました。これが、もし途上国だったら無事に出産できなかったと思います、、、ちなみに、これが、僕がジョイセフに入ることになったきっかけです。 |
<みほ> <さとう> 前職はサラリーマンでした。ただ、ずっと以前にNGOでカンボジアで働いていたこともあり、国際協力の世界で身を立てていきたいという思いはずっと持っていて、それが立会い出産を機に再燃したというところです。 |
子育てお母さんの奮闘 みなさん、こんにちは。今回ブログメンバーで唯一の少しは子育てしている(つもりの)パパとして、パパの視点から、あえてこんなタイトルで書いてみようと思います。 そもそも、日本の文脈でよく使われる、子育てへの「参加」とか「協力」とか いうような言い方はあまり好きではありません。 男性が子育てすることは、女性が子育てをしているのに参加するものでもなく、嫁さんの子育てに協力するものでなく、男性がすべきこと、したいと思うことをやるという当たり前のことだと思うので。 ここまで書くと、さとうはやるべき子育てを100%完璧にこなしているかのような印象を、持たれてしまうかもしれませんが、そんなことはないです。よく嫁さんに、「家族計画国際協力財団(ジョイセフの正式名称)で働いているのに嫁さんを大事にしない!子育て放棄!訴える!」と怒られます。「じゃあ、ジョイセフの相談窓口のさとうさん、内線○○○に電話しなさい。」と切り返すことしかできないさとうなのです。 妊娠・出産の先にある子育て。お子さんがいるみなさんは既に経験済みでしょうが、子育てを始める前に想像していたイメージとは結構違うことがありますよね。 例えば、公園デビュー。幸い、うちの嫁さんは外向的で人付き合いをそれほど苦にしないタイプだったので問題はなかったらしいですが、人付き合いが下手だと思っていたり、育児疲れで精神的に不安定になってたりすると、決して小さいことではないかもしれません。そして、同じ年頃の子どもを持つお母さんたちとのつきあい。 結婚したときにももちろん世界が広がりますが、子どもができると更に世界が 広がりますよね。幼児サークルとか保育園・幼稚園。 それまでは、あのお母さんは合わないからあまりつきあわなくてもいいと避けることができたのが、子ども同士が仲良しなので、本当は気がすすまないけど避けられなくなるということも多いと思います。これが仕事であれば、利害が絡むがゆえにお互いに割り切ってつきあうことができますが、お母さん同志のつきあいは利害が絡まないがゆえに、余計大変だと思います。 こういう時、お父さんは何ができるか。悩みます。特に家族計画国際協力財団で働くお父さんとしては。なるべく無理はするな、ほどほどにつきあえ、本当に理解しあえるお母さんは少しいればいい、子育てのお母さんグループにのめりこむな、自分のグループを持て、云々。 とはいえ、今の世の中、正直者がばかを見るというか、理不尽だろうが何だろうが声を大にした人間の言うことが通ってしまうような社会や人間関係が増えている中、子育てお母さんの苦労は並大抵ではないと思います。 お父さんができることは、月並みだけど結局は話を聞いて一生懸命考えることぐらいしかないのかなあ、と思う次第です。 |
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<みほ> 新しい世界を二人でちゃんと話し合って助け合っていかなきゃ! <ミッチ。> みほさんのコメントを読んで、奮闘って言葉がぴったりなんだぁ。。。って。子育ては、ミッチには未知な世界だけに、楽しみ半分、怖さ半分です。ただ、今はまだ新しい命の誕生が待ち遠しくて待ち遠しくて子育てのことなど想像が付かないのが正直なところ。でも、一つ言えるのは、さとうさんは、たまにジョイセフのイベントにも2人の娘さんを連れてくるけど、すっごく頼もしいパパしているなと思うよ。奮闘ぶりも垣間見えたし・・・(笑) でも、子どもって、そういう親の奮闘ぶりを見るからこそ、愛情を深く感じるのかなーなんて思いますね。自分も子どもの頃、親の必死さや奮闘ぶりを見て、「私も一生懸命がんばろう」って思ったもんな・・・なんて懐かしく思うから。 <mother> 世の中の働くお母さんは本当にえらい!!とつくづく実感しています。そんな忙しい日々を何よりも癒してくれるのはやはり子どもの笑顔だったりするのです。だから母は強くなれるような気がします。 さとうさんやみほさんのご主人のように理解のある父だと良いのですが、母が忙しくしていると自然と家族が協力してくれるということを期待中。子どもも中学生になるとなかなか親の思うようにはいかなくなってきますが、小さいうちに我が家の方針みたいなものを夫婦で作り上げていって子育てを夫婦で思いきり楽しんでほしいと思います。 それから、公園デビューなどのおつきあいですが、私もさとうさんと同意見で、そこで仲の良い友達を作ろうと力まず、自然体で親子で楽しんでいたらいいのではと思います。いつもの公園ばかりでなく自然と触れ合える場所ならどこでも良いですよね。ちなみに3番目の子のときは思い切り外遊びをさせたくて、幼稚園入園前まで自主保育と呼ばれる外遊びのサークルに入っていました。自分一人ではなかなかそこまで行動できないと思うような野外活動をたくさん親子で体験できて良い時間が過ごせました。 <panda> <さとう> |
子育てお母さん恐るべし!? さて、子育ての一環としてうちの嫁さんがやっていることについてちょっと書いてみます。 何をしているかというと、、、子育て支援などお母さんを支援する活動や機関紙の発行を通して、生活に密着した問題についてお母さんたちに知ってもらい、一緒に考え、そして政治へ働きかけて行こうという活動をしているNPOの会員として、いろいろやっているようです。 ここでいう生活に密着した問題というのは、例えば、小学校を30人学級にすること、乳幼児の医療費支援の給与の上限を撤廃すること、子どもの医療費支援を高校生まで引き上げること、児童保育の拡充など、特にお母さんとなって初めて実感するようなそんな問題です。 NPOの活動でぼくが面白いなと思ったのは、子育て支援のいろいろな活動を会員のお母さんたち自身で企画し実行するというところです。 例えばうちの嫁さんの場合、週一回、公民館で幼児サークルを開いて子どもたちとお遊びをするわけですが、どんな遊びをするか、私はあれができる、私なら何々と、参加するお母さんが自分ができることを自発的にやるわけです。 強制はありません。参加費はひとり数百円でほとんど材料費で消えてしまう程度のお金です。 ここで大事なのは、このサークルの前代表(本人曰く、下っぱの下っぱ)のうちの嫁さんが言うには、「みんなが自主的に企画してできることをできる人がやることで、自分は1人じゃないんだよ、お母さん一人じゃなくて子育てはみんなでやればいいんだよというメッセージを伝え、お母さん同士の結びつきを作っていく」こと、だそうです。 その他、うちの嫁さんがやっているのは、キッズ英語。 幼児を中心に小学校低学年まで、歌って踊って楽しく英語を勉強しよう!というクラスだそうで、こちらは嫁さんが中身を考えてやってます(さとうも嫁さんが訳した絵本の英語のチェックとかで少し強制的に自主的に準備を手伝ってます…)が、ここでもメッセージは同じです。 NPOでは、こうした子育て支援から、対象も乳幼児から高校生・大学生まで、高齢者支援にいたるまで、いろいろな活動を会員のお母さんたちが自分たちで企画して実施していて、その過程でお母さん同士のコミュニケーションの中で今の社会を考えていく、、、そして必要なら署名活動をして市長や市議会議員に直接訴えていく、ということで、、、子育てお母さん恐るべし、です。 最後に、このような活動をやっていく中で、嫁さんが難しいと思ったこと、感じたことを二つほど。それは、安易な方向を選ぶお母さんが増えているということ、だそうです。 安易なこととは、例えば、幼児サークルといった試みはいろいろな所でやっているわけで、自分も企画に参加してできることをやるという、ある意味、無償の労力を提供する参加型サークルより、誰かがすべてお膳立てしてくれてお母さんは子どもを連れて来て遊ぶだけでいいというサークルに流れていくお母さんが少なくないそうです。 もう一つは、身近な生活に密着した問題について不満を口にはするものの、行動を起しても何もかわらないだろうと井戸端会議だけで満足してしまう、無関心型のお母さんが、これも少なくないということ。こういうお母さんたちの関わりをどうやって作って促していくか、、、が嫁さんの今の課題だそうです。 いやあ、繰り返しになりますが、子育てお母さん恐るべしです。子育てお父さんがここまでできるか、、、少なくともさとうは自信がありません。公園でブランコの順番を守らなかったり、お砂場で人のものを取ったりするような子どもにはよその子でも怒ったりはしますが、せいぜいそこまで止まりで、「社会」を変えようというところまでは、、、考えが及んでいないというのが正直なところです。そういう意味で、うちの嫁さんはすごいことをしているなと、尊敬して応援しています。時々晩ご飯のおかずが一品しかなくても許してやろう、、、と。 でも、たとえNPOに参加していなくても、お母さんたちは日常生活の中で、多分無意識に、さも当たり前のように、お母さんにやさしい社会(=人にやさし い社会!)の実現に向けて、「何か」をやっているんでしょうね、、。マザー・ディクショナリーのお母さんのみなさんはどうですか? |
<panda> <みほ> 私たち夫婦はつい最近まで、来年小学校にあがる長男の放課後について悩んでました。共稼ぎなため、他人の手を借りていかなければばりません。もちろん値段のこともありましたが、案外ひっかかるのはそこに父母会があるかないか。仕事でも何かしらの役をあたえられ、保育園・小学校もなにかになり、放課後の父母会まで・・・負担を考えてしまいました。でも結論は自分たちがいない時にみてもらうところのことを親である私たちが関与しないでいてはいけないよね、となりました。来年の春のことを今から・・なんて笑われそうですが、私の性格上、考え出したらとまらない、旦那と話さずにはいられなくなるのです。 pandaさんの社会全体での子育ても賛成です。もちろん、みんなで育てていく、もらう。親もです。 <さとう> ジョイセフが途上国で現地の家族計画協会と一緒に取り組む保健教育においても同じなんですね。人々が自分たちが暮らす地域の保健問題について自ら問題意識を持って変えていこうと思わなければ活動は根付きません。地域も変わりません。 「子供は親や社会を見て育つ、だから社会全体で支える道を考え提案していけたら」…さとうもそう思います。その意味で、世の子育てお父さん共通の奮闘だと思いますが、ぼくらの背中を見ている子どもたちにとって恥ずかしくない生き方をしよう、家庭を一歩出た社会でも傍観者だけにならないようにしようと、プレッシャーをかけつつ毎日通勤電車に揺られています。子育てお父さんのみなさん!一緒にがんばりましょう!! <さとう> みほさんの結論、決して安易でなくて、さとうもいつかそういう時が来た時に、そのような判断ができるようになりたいと思いました。来年の春どころか、まだ5歳と2歳の娘がこれから大きくなっていく中で、どのタイミングでどのように日本以外の子供たちのことを彼女たちに伝えたらよいのか、そしてパパの仕事について説明したらいいか、今から悩んでいるさとうです、、。 <まさよ> 私は他のお母さん達と表面的におつきあいするのも苦手で子供を有料のサークルに預けたり、家にこもってたりしました。自分からサークルを作るなんてとても出来ないけど、さとうさんの奥さんのようなたくましく優しいお母さんが身近にいれば、実家がちかくない家庭のお母さん達も行き詰まらなくてすむんじゃないかな、と思います。そして自分もいつかは肝っ玉を太くして他のお母さん達の助けにもなれたら。。なーんて。 子育てって本当に大変で大事だから、みんなで助け合って出来たらいいですね。 <さとう> もしおじいちゃんおばあちゃんがちかくにいてくれたらちょっとだけでいいから預かってもらえるのに…と、そのちょっとだけがもう物理的に叶えることができなくて、子育てママ1年生の嫁さんも心細さや不安と格闘してました、、。 と、書いたところで思い出したことですが、格闘する嫁さんをずっと見てきた知人の一言なのですが、実家が近くなかったからこそ夫婦だけでお互いを頼りにして子育てをしなければならなくて、そのことが家族の絆にとってプラスに働いたんだよ、という意見です。なるほど、そういうふうに考えればいいのだと後で2人納得したことを思い出しました。 それにつけても、みなさんからいろいろコメントをいただいて考えるにつれて、子育てお母さんについて書き始めたものの、子育てお父さんの役割の多角的な大事さをあらためてひしひしと痛感してます。ほんとうに考えさせられました、ありがとうございました。 |
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