case study21「世界中のmothersのためのマザーによるトーク・ディクショナリー」
        ジョイセフ × motherメンバー
連載第4回 タンザニア『 ナビゲーション/ chico 』
 
はじめまして!
みなさま、こんにちは!初めまして。chicoと申します。
ジョイセフでは何をやっているのかと申しますと…
一言で申し上げるのが大変難しいのですが、国内でみなさま(個人、企業等)からご支援頂いたもので、途上国の支援をしている部署です。
ホワイトリボン

いわば、日本社会と途上国の橋渡し的な位置かもしれません。^^
日本の方からご支援頂いている内容としては。例えば・・・・
1)使用済み切手やカードなどの収集ボランティアによるご支援
2)チャリティ・アイテムご購入による支援
3)募金によるご支援
4)ランドセルや学用品等の物資+輸送費支援 etc.etc.
これらの日本からのご支援によって途上国で世界の母と子の健康と命をまもるホワイトリボンの活動を行っています。

先月は、タンザニアに出張に行ってきましたので、ジョイセフのホワイトリボンのプロジェクトが実際にどんなものなのか?
そして、現地の様子についてお伝えしていければなぁと思っています!

 

タンザニアってどんなとこ?

タンザニアと言われて、その場所がピンと来る人は少ないのではないでしょうか。
そもそも、タンザニアって・・・どこ?
アフリカであるというのは、わかるけれど。

タンザニアってどんなとこ?

でも、タンザニアではピンと来なくても、キリマンジャロと言えば分かる人は多いと思います。
キリマンジャロと言えば、ヘミングウェイの小説の中にも出てくるし、なんと言っても、キリマンジャロ・コーヒー。
誰しもが、耳にする、もしくは口にしたことがあるのではないでしょうか。
タンザニアは、キリマンジャロや、それこそ多くの方が 「アフリカ」と言われて 思い浮かべるであろう、サバンナとライオンやシマウマやキリンと言った野生動物がいる 複数の国立公園がある、自然豊かな国です。
(アフリカの全土にキリンがいるわけじゃないんですよ〜。本当に限られた地域のみです^^;)
まさに、私たち日本人が多く思い描く、アフリカOFアフリカ!
国土は日本の約2.5倍。
人口は日本の約30%弱。
(…こう考えると、日本って本当に人口密度高いですよね…。)
他のアフリカの地域に比べ、タンザニアは政治的にとても安定した国です。
それにも関わらず、妊娠や出産が原因で亡くなる女性の数は日本の260倍。
政治的に安定しているからと言って、妊産婦さんたちが亡くなる数が、簡単に減るものではないようです。

タンザニアの一番大きな都市ダル・エス・サラーム
(なぜか首都ではない^^;)に着陸するぞ〜というとき。
真っ青でエメラルドグリーンの海!

私はアフリカ大陸に足を踏み入れたことはあったものの、 タンザニアは初めて!
正直アフリカでエメラルドグリーンの海って 想像していなかったので、そのリゾート地のような綺麗さに驚きました!

ダル・エス・サラーム

タンザニアの虹

そしてタンザニア、虹が出るわ出るわ!
一体何個の虹を見たかしら?というくらい。
しかも虹の全景が見えてブリッジ型になっているのが見える上、 虹が二重にかかっている、ダブルレインボー、見ました。

ちょっと見にくいですが、ダル・エス・サラーム市内には日本からの中古車もたくさん走ってます。

これは乗合バス。
『ようちえん』と書いてあります。
日本の幼稚園バスだったようです。笑

タンザニアに日本のバス

<panda>
ジョイセフで 切手&カード、ランドセルでは関わったことがあります。
タンザニアでの「ジョイセフのホワイトリボンのプロジェクト」どんな活動かご報告楽しみにしています。
ジョイセフが夢の架け橋の役割なのですね。日本とタンザニアとの間にdouble rainbowが架かりますように!

<chico>
pandaさんは切手&カード、そしてランドセルでジョイセフに関わって頂いたことがあるんですね!ご支援ありがとうございます!
日本とタンザニアの間のDouble Rainbow!なんて素敵!タンザニアの支援は、本当に市民社会の皆さんからの支援で成り立っています。

切手&カードを始めとする収集ボランティア、フェアトレードコーヒーやティンガティンガ・ポストカードの売り上げ、そして募金。地道ではありますが、日本のみなさんからのご支援で、タンザニアにさらなるrainbowを架けていけたら、本当に素敵ですね^^

 

タンザニアで出会ったおばあちゃん

タンザニアの北西部にあるビクトリア湖に近いマラ県ムソマ郡にあるムキリラ村。
ビクトリア湖と言えば、映画「ダーウィンの悪夢」の舞台となった地です。

アナスタシア・ニャブレゲシさん
一人のおばあちゃんに出会いました。
彼女の名前はアナスタシア・ニャブレゲシさん(73歳)
女性の平均寿命が44.1歳のタンザニアで、73歳って言ったら、かなりのご高齢です。
このおばあちゃん、5人のお孫ちゃんを育てています。
この5人のうち、3人はアナスタシアさんの娘さんのお子さん、2人は息子さんのお子さんです。
なぜこのアナスタシアさんがお孫さんを育てているかというと…
娘さんも息子さんもエイズで亡くなったためです。
9歳、4歳、2歳と3人の息子を残した娘さんは結婚をしていませんでした。
3歳の息子と2歳の娘を残した息子さんは結婚をしていたものの、彼の妻は出産の際に亡くなったそうです。
自宅で出産をしようとしていた時、大量出血になり、異常に気づいて、急いでクリニックに運んだのですが、手遅れでした…。
クリニックは10kmも先にあり、歩いたら軽く2時間はかかります。
実際に、タンザニアにおける妊産婦死亡率の大きな原因は「手遅れ」であると言われています。
アナスタシアさんは、じゃがいもやキャッサバと呼ばれるタピオカの原料になっているお芋を育てています。
言い換えれば、この岩の多い痩せた土地では、それらの作物しか育たないのです。
週に1回、彼女はバケツ1杯の芋を知人に頼みマーケットへ売りに行ってもらいます。
それを売っても50円〜100円。
つまり、彼女の月収は300円にも満たない程度です。
世界の絶対的貧困の基準は1日1ドル以下で生活をしている人のこと。
アナスタシアさんの場合、300円で彼女と5人の孫が生活をしているわけですから、一人、1か月1ドルにも満たないわけです。
もちろん、彼女たちは、自らが作ったお芋も食べています。
でも、お芋だけでは栄養のバランスが良くないのは明白ですし、彼女たちが生きていく上で、必要なのは食事だけではありません。
洋服や、靴、その他日用品を購入するためのお金も必要です。
しかし、彼女の収入では、それがいかに難しいかということを想像するのは難しくありません。

洋服なんて、もってのほかです。
洋服は、必需品の中でも、後回しにされがちなものだからです。
なので、この村の孤児たちは、そのほとんどが、ボロボロで穴だらけの服、または体に合わない服を着ていました。
そして着替えがないために、服を頻繁に洗うこともままなりません。
でも、汚れた服を着ていることで、皮膚病になったり、汚れた服を着たお母さんの母乳を飲んだ赤ちゃんが、下痢になってしまうことも少なくありません。
そこで、ジョイセフは、日本救援衣料センターというところと協力をして、タンザニアに救援衣料を送っています。
この村にも、私たちが訪れたこの日、救援衣料が届けられました。
この衣料をもらえるのは、この村で何らかの理由で両親を亡くしてしまった孤児たち。
社会の中だけでなく、家庭の中においても一番後回しにされるのは、アナスタシアさんたちのような女性や子どもです。
この日、救援衣料は子どもたちに直接手渡されました。
そうやって一人一人、大勢の人がいる前で手渡さなければ、子どもたちの手には渡らない可能性があるからです。
子どもは100人以上いますので、気が遠くなるような作業です。
でも、社会の中で後回しにされているような人たちに支援がきちんと届かなければ意味がありません。
「ムワコンディア」
この村の部族が使う言語で「ありがとう」そう言いながら、子どもたちは嬉しそうに衣料を受け取ります。
日本では、Tシャツひとつにしても、何着もあるのが当然の世界。
シーズンが来るたびに、ついつい買ってしまうお洋服。
結局ほとんど着ることなく、タンスの肥やしになっていたり、捨ててしまうものも少なくありません。
「豊かさ」って何なんでしょうねぇ。

 

この村で出会った20歳の妊婦ノシさん。
クリニックが遠いため、自宅で出産する予定だそう。
ノシさんはこの時7か月。
無事にノシさんも赤ちゃんも生まれたのか、気になります。

タンザニアってどんなとこ?

<mother>
タンザニア、そうあのダーウィンの悪夢もタンザニアなのですね。今回のお話もとても胸が痛いです・・・。
クリスマスプレゼントやサンタさんで盛り上がっている日本のこどもたちとはかけ離れた現状に言葉が出ません。
そんな厳しい生活の中で、家族への愛情やモノへの感謝や生きる希望など失っていないのでしょうか?
そうだとしたら、わたしたちが同情する立場ではないのかも。
でもとりあえず衣料の送り方教えてください!

<chico>
私がいわゆる「発展途上国」と呼ばれる国に行って、いつも印象深いのは、目のキラキラした子どもたちが沢山いるということです。
そういう子を見ると、「目って本当に輝くんだ!日本でこういう目をした子どもって、あんまり見たことがないなぁ」と私なんかはいつも思います。
日本の子どもと比べたら、ずっと厳しい環境の中で生きている子どもたち。
おもちゃどころか、食べるものもろくにありません。
なのに彼らの目のキラキラ感はどこから来ているんでしょうか。
いつも考えさせられます。
かと思えば、こんなに暗い表情は見たことがない…というような、暗い表情の子どもを見ることがあるのも悲しい事実です。
この村の中では、何かの作り話なのではないかと錯覚してしまうほど、家族がバタバタと亡くなっていっていました。
それゆえになのか、あるいは他の理由かは分りませんが、非常に暗い目をしていた子どもも沢山いたのは確かです。
そんなとき、私には想像も出来ないほどの絶望があるのだと、重い現実を突きつけられたような気持にさせられます。。。

あっ、ちなみに衣料の送り方は、以下のURLに載っていますので、ご参照下さい。
www.jrcc.or.jp/howto.html

 

タンザニアでの出産キット!

今日は、タンザニアの出産についてお話したいと思います!
タンザニアのキリマンジャロ山のふもとにあるモディオ村に行きました。
ジョイセフからのホワイトリボン募金や愛・地球博の万博で 集めた募金などから、こうした伝統的助産師さんのトレーニングが行われています。

さて、突然ですが、ここで問題です。
この右にある写真は、一体何の写真でしょうか?

アナスタシア・ニャブレゲシさん
これは、実はこの村で昔使っていた出産キットなのです!
何を使っていたかと言うと…
1 出産時に下に敷く、動物の皮。
2 へその緒を結ぶバナナのつる
3 ナイフ (かなり錆び錆びですね〜)
4 ナイフを研ぐ石 (そこらへんに落ちているもの)
5 ハーブの葉
出産の介助に立ち会う時にも、手を洗いません。
血まみれになる出産ですが、牛の皮は洗って再利用します。
感染症になる確率もばっちりですね!
ナイフは錆び錆びです。
研ぎ石も、どう見てもそこらへんに落ちているものを拾ってきただけでしょう。
こんなのでおへその緒を切るのか!!!
お母さんや赤ちゃんが破傷風になって亡くなってしまいますよね…。
そして最後のハーブは、これは赤ちゃんが生まれた時に息をしていなかったら、このハーブを口の中で噛み砕いたものを、赤ちゃんの顔に吹きかけるのだそうです。
さて、次に出産キットの第2ステージを紹介します。

・ 石鹸
・ 手を洗うためのミネラルウォーター
・ コーンの茎(爪の間を洗うためのもの)
・ おへその緒を切るためのカミソリ
・ バナナの葉(下敷き)
・ アルコールランプ
(家の中が暗かったり、夜間や明け方の出産のため)
・ へその緒を止血のために縛る布きれ
・ 瓶の中に入ったメイズと豆と小石

タンザニアに日本のバス

さぁ、だいぶ発展してきました。
手を洗うようになり、衛生概念が育ってきました。
出産の際に下に敷くものも、何度も再利用するのではなく、使い捨てに 出来るようなバナナの葉になりました。
でも、おへその緒を切るためのカミソリは、使い捨てではなく、再利用されています。まだまだ危険が残っていますね。
さて、この瓶の中に入ったメイズ(とうもろこしの粒)と豆と小石。
これは一体なんなのでしょうか???
これは、文字の読み書きが出来ない伝統的助産師さんたちが、統計を取
るために使用していた、大切な道具です。

自分が出産に1回立ち会ったら、石ころをひとつ入れます。
お母さんと赤ちゃんが、二人で元気に生まれたら、メイズと豆を入れます。
そして。
お母さんが亡くなったらメイズを、赤ちゃんが死んだら豆を2つに割って入れます。
自分が一体何人のお産に立ち会ったのか。
何人の赤ちゃんが無事生まれ、何人のお母さんが無事に出産したのか。
そして、一体何人のお母さんと赤ちゃんが、大切な命を失ったのか。
そうした数の統計を取るにも、彼女たちは文字が書けません。
ですから、このようにして、伝統的助産師さんたちは、石ころやメイズ、豆の入った瓶をヘルス・センターなどに持って行くのです。

そして最後に、出産キットの第3ステージ。
伝統的助産師さんたちのトレーニングも完了し、正しい知識を取得しました。
今までやってきた出産がいかに危険だったのかが分かり、ジョイセフからの支援で、出産キットも揃いました!

1 石鹸
2 使い捨てカミソリ(使い捨て)
3 ゴム手袋 (出産介助時の)
4 下に敷くビニールシート(使い捨て)
5 へその緒を止血するための鉗子
6 出産に関する注意事項等のパンフレット
7 出産後、赤ちゃんをくるむための綺麗な布
8 出産を記録するためのノート
(この頃には字も書けるようになりました〜!)

タンザニアに日本のバス

最初の頃から比べると、かなり画期的になり、お母さんたちが衛生的な環境で出産が出来るようになりました。
とは言え、日本から比べると、かなり簡単なセットですよね…。
私は出産の経験はありませんが、出産の経験のあるみなさん、これで出産しろと言われたらどうですか?
日本のお産事情も含め、是非お教え下さいね!

現地のトレーニングを受けた伝統的助産師さんたち。
母子保健活動の意思を表した歌を歌ってくれました!

<mother>
きれいな写真、と思ってよく見たらなんと出産キット!しかもどうやって使うのかchicoさんの解説を読まないと想像もできませんでした。
日本での出産とは比べ物にならないですね、まさに命がけ。
私は3人目ではじめて自宅で産みたいと思いましたが、それでも勇気のいることでした。
でも結局早産で、病院のお世話になりましたが・・。
このキットでお産なんてこわくてありえませんー。

<chico>
私は出産の経験はありませんが、あのキットで出産しろと言われたら、正直怖くて出来ません…。
とは言え、一番最初のステージの出産キットに比べれば、研修後、遙かに衛生的なお産が出来るようになりましたよね。
最初のステージで、息をしていない赤ちゃんの顔に噛み砕いたハーブを吹きかける…とあったように、タンザニアでは、伝統的祈祷師のような存在も未だ多くいるようです。

<panda>
出産キットの進化 3段階まで丁寧な説明ありがとうございました。
ジョイセフのサポートという恩恵を受けて無事生まれてくる子供達がいるのですね。
伝統的助産師の方々をしっかり研修して、安全性を高めた活動ぶり、本当に大変な事だったでしょう。お疲れ様です。
最後の映像、嬉しくなりました。

>>> chico
伝統的助産師さんは、WHO(世界保健機関)などにも正式には認められていないのです。
でも、こうした伝統的助産師さんに頼る以外ない場所というのが、世界には沢山あります。
タンザニアでも町に出ればお医者さんもいますが、結局遠かったりして、多くのお母さんは伝統的助産師さんに頼らざるを得ないのです。
ですから、ジョイセフは伝統的助産師さんにトレーニングをして、一人でもお母さんたちが安心してお産ができることを目指しています!

<bis>
1枚目の写真はきれいなブルーで心惹かれましたが、出産キットとは全くわかりませんでした!
私は病院で出産したので、どんな道具を使っているか、医師や看護師が手を洗っているかなんて考えてもみませんでした。
私達にとって「当然」の衛生が、どこの国の母親にとっても「当然」の事になるといいですね。

>>> chico
そうですよね、日本でお医者さんにかかる時、お医者さんや看護婦さんが手を洗っているかどうかなんて「当然すぎて」考えもみたことないですよね!!自分の切り傷触る時だって、自分で手を洗うし。
「当然」って、考えてもみたことなかったですが、本当はとても幸せなことなんですね。

<コジマユウコ>
そうなんですね。日本とは事情が正反対なのも興味深いです。
日本は、病院での出産で、今度はWHOで勧奨しない会陰切開や分娩台でのお産を当たり前のように行います。
オーバーメディカルです。
モノも余っている日本ですが、医療もやりすぎなほどやってしまうのです。
昔の日本でも、自宅でお産婆さん(伝統的助産師さんですね)の介助で産むのが当たり前でした。
それは1960年を境に病院などでの施設分娩に反転します。
1960年代のたった10年で、8割以上の人が施設分娩に移行したのです。
それは、いろいろな理由が挙げられますが、戦後アメリカから「衛生面」を理由に指導が入ったということもあったと思われます。
今ではみなさんご存じのとおり、日本では病院出産が主流で、自宅出産は全体の1%ほどです。
しかし、緊急のときの救命措置の責任問題で訴訟があいついだり、夜中のお産に立ち会わなければならない、などで産科医が過酷な労働条件にどんどん減少し、各地で産科が閉鎖の危機にみまわれています。
そこで伝統的な助産師さん、の立場がここにきて見直されてきている背景があります。
もちろん、それは衛生的で医学が進歩した日本が、もう一度立ち戻ることができるという背景なのですが。
私自身、自宅出産をしたものです。
自宅出産というのは前提に母胎の健康はもちろんですが、「衛生」「技術と冷静な判断力がある助産師」「医療的なフォロー」が整なわなければできないもので、それを考えると、むしろ日本のような先進国でないと安全にできないものなのだと改めて感じました。
大切なことをお教えいただいた感です。
ありがとございます。

 

日本の自転車、アフリカで大活躍!

タンザニアで、妊婦さんたちが亡くなってしまうことの原因のひとつは何でしょうか?
不衛生なお産。それもあります。
栄養が足りていない。それもあります。
HIV/AIDSなどの感染症によるもの。それもあります。
ひとつ、統計にも載っていないものがあります。

それは、手遅れです。知識がありません。
遠い病院に行くためのアクセスがありません。
妊娠をしても、ケアをしてくれる人材がありません。
主に、これら3つの不足から、処置や発見が遅れてしまうのです。
「手遅れ」で亡くなってしまうお母さんたちがたくさんいるのです。

アナスタシア・ニャブレゲシさん

そのことは、頭では分かっていました。
でも、今回タンザニアに行って、そのことを実感してきました。
どこの村に行くにも、とにもかくにも遠い!!!!
そのことを特に実感したのは、モロゴロ州というところにある、ムフンブウェ村に行った時でした。
なにしろ、塗装が全くされていないガタガタ道。
私たちのチームのワゴン車やジープはまるで震度MAXの耐震車。
生きていて、こんなに頭の脳みそがかき回されたことがあったのか?!
というくらい、あまりにもな凹凸道。
車の窓ガラスに頭をガンガンぶつけながら行きました。
こうして着いた村に、ジョイセフはクリニックを立てたのですが、とても納得。
こんな遠いところから、病院までなんてとても行けない!!!
それまでは、こんな風に運んで、何キロもある道を歩いて、やっと車の ある通りに出るのだとか。
でも、車のある通りに出ても、そこから町に出るまでは、またしてもあ のガタガタ道を通っていかなくてはなりません。
健康体の私でさえ、あんなに辛かった道。
あの道を、病人や妊婦さんが通って病院に行く…?
これは大変!!!!
検診を受けるためには、そんな凸凹道を通らなければなりません。
でも、そんなの危険だし面倒ですよね?
なかなか検診を受けようとするお母さんがいないのも納得です。
そこで!
ジョイセフは、豊島区を始めとする13の自治体と一緒に、駅前にある放置自転車で、誰も引き取り手がなかったものを、綺麗に再生し直して、途上国に送っています。
タンザニアには1989年から2007年までの間、6,425台の自転車を送り続けてきました。
その自転車は、タンザニアで保健の活動をしてくれているボランティアさんや研修を受けた伝統的助産師さんが、各家庭を訪問したりする時に使っています。
ひとつの村と村だけでなく、ひとつの家々が離れているので、自転車に乗ることによって、効率よく回ることが出来ます。
さらに、急に産気づいたお母さんや、急病人を運ぶことが出来る救急二輪車としても大活躍するんです(^^)/

このボランティアさんたち、自分たちも決して裕福な生活をしているわけではありません。
でも、この村の人たちのためになることをしたい。
この村のお母さんたちを救いたい。
そう思って活動しています。
そして、自転車は、村の人々の年収にも相当するものです。
自転車、特に日本の「ママチャリ」と呼ばれる自転車に乗っていることで、「あぁ、あの人は村のために働いてくれている保健ボランティアさんだ」と
村の人たちから感謝され、尊敬されるということも、保健ボランティアさんたちの活動の原動力になっているのです。

日本では、駅前に放置されて、誰からも引き取られなかった自転車。
その自転車が、現地では「命の足」とも呼ばれています。^^

【元祖スリング?】
最近、日本でもよく見かけるスリング。
タンザニアでは「カンガ」と呼ばれる、カラフルな布をあらゆることに駆使しています。
カンガはスカートにもなるし、頭にぐるぐる巻く帽子のようなものの代わりにもなるし、↓のようにスリング風にしたりしています。

日本のスリングのように、金具なんて付いていませんけれど、本当に布一枚で、くるくるっと赤ちゃんを上手におぶっている(横抱きもあり)んですよねぇ。
模様や色も本当に多くの種類があり、タンザニアの女性、本当におしゃれさんなのです!

<panda>
救急自転車! びっくりしました。
ジョイセフの皆さんだけでなく、自転車もタンザニアで大活躍しているのですね。
放置された自転車がキレイに修理されて海を渡り、人の命を救うために活躍しているとは...自転車も幸せものです。

<mother>
ほんとうに。いつも思うのですがジョイセフの活動ってなんて地に足がついた、現地の状況をよく理解して行われているんだろうと、関心してしまいます。自転車を送るだけでなく、修理もできるように技術も教えたり。
そのことが自立にも繋がったり。素晴らしいですね。
私なんか単純にもっともっと自転車を送ってあげたくなっちゃいますが、そう単純な問題ではないのかな。
それからカンガという布、素敵ですよねー。
使い方を限定せず、用途に応じて使い分ける。
布も現地の女性が織っているのですよね、きっと。
まさにエコだわ。私たちも学ばせてもらうことがたくさんありますね。

<chico>
救急二輪車、国によっては、自転車2台の間に担架のようなものを置いて、正に病人を運ぶ救急車になっている国もあります。
タンザニアの村で出会った保健ボランティアの女性も、ボランティアになって一番印象に残っていることは、産気づいたお母さんを荷台に乗せて、必死になってクリニックまで運んで、無事お母さんと赤ちゃんが生まれてきたことだと、嬉しそうに話していました!(^-^*)

タンザニアなんかは、もう分解の自転車を送っても随分上手く組み立てたり修理したり出来るようになったみたいですよ。
最初の頃は、ハンドルやサドルを反対に付けたまま走ってしまったり、色々なトラブルもあったみたいですが…(笑)
カンガ、素敵ですよねー。
日本の風呂敷も色々な用途に使えますが、それを更に上を行くカンガ。
だって、スカートにもシャツにもショールにも帽子にもスリングにも、数えきれない用途で駆使されている!すごい!!

<コジマユウコ>
自転車のこと。
私などは、自宅に2台も自転車があります。
しかし近辺に坂が多いので、日々重くなる子供を乗せて走るには電動自転車が欲しいとのたまわってオークションを巡回している毎日です。
しかし、こちらの国では舗装もしていない凸凹道で救急のときも間に合わず人が亡くなってしまう。
自分のことと照らし合わせると、本当に恥ずかしくなる。
消費社会日本は、モノを1つ手にしてもそれじゃ満足させない構造になっているんですよね。
日本のmotherたちの意識、自分も含めてこの先どう変わっていくんだろう。
こういうお話を読むと、いままでは、興味はすごくあるけど、自分が直接支援に参加できるわけではないから、とか、知ってしまうと自分の日々の生活と照らし合わせて罪悪感を感じてしまうから、などの理由で見ないふりをしていたのですが、「知ることがボランティア」という都合のいい理由をつけて。。。。
まずは知って、次に自分の周りの状況を考えることに意義があるのかなと思います。

美味しい支援の方法って?!

実際に日本の皆さんからのどんな方法で、タンザニアに支援が出来るのか?
方法は、色々とありますが、中でも、みなさんが手軽に出来て、なおかつ美味しい!というジョイセフが自信を持ってオススメできる、お得な支援をセレクトしてみました!

゜*・☆.。ジョイセフのフェアトレード・キリマンジャロ・コーヒーを飲む!.。☆・*゜

みなさん「フェアトレード」という言葉を耳にされたことはありますか?
「フェアトレード」とは直訳すれば「公正貿易」ですが、途上国などで作られた産品や製品を、適正な価格で購入することで、「搾取」的なものではなく、公正な取引をするというものです。

タンザニアに日本のバス

コーヒー豆のような第一次産品は主に途上国に頼っていますが、コーヒー豆の価格は、国際市場価格によって大きく左右されます。
そして、その価格は、どんどん下がっているというのが現状です。
つまり、現時点においては、現地の農民たちは、コーヒー豆を非常に安い値段で買い叩かれてしまっているのです…。
私たちも、スーパーに行けば安いコーヒーが手に入りますが、流通される前の、農民たちに渡っているお金は本当に微々たるものです。
例え安く買い叩かれていても、貧しい農民たちは、目の前に現金収入をちらつかせられると、その値段で売ってしまうのです…。
通常、フェアトレード・コーヒーと言えば、コーヒー豆を適正な価格で買ってきて、それを売るという構図が一般的です。
でも、ジョイセフのキリマンジャロ・コーヒーの仕組みはちょっと違うのです。
・ コーヒー豆を適正な価格(市場価格より高い価格)で買う。
・ 日本でフェアトレード・コーヒーとして売る。
・ その小売価格の10%を積み上げ、現地の保健プロジェクトに還元する。
つまり、豆を高く買う+その利益を現地に還元するという2重構造なんです。
なぜそんな小難しい構造にしているの?
だったら、最初に豆を買う時にもっと高い値段で買ってあげればいいじゃない!
そう思われる方がいるかと思います。
でも、そうすることは、とてもリスクが伴うのです。
というのも…
現金収入がなければ、現地の人たちは生活が出来ません。
お金は必要です。
でも、一度に現金収入が入ってしまうと、男性たちはそのお金を手に、町に繰り出し、お酒や女性と遊ぶのに使ってしまうのです。
(日本では、一家でも女性がお金の管理をしているところも多いようですが、タンザニアでは男性が全てのお金の管理をしているところが殆どだそうです)
そして、町で遊んだ結果、夫はHIV/AIDSを始めとする性病などに感染し、家に戻ってきた後、妻に感染させるという悪循環があります。
ですから、お金は必要ですが、本当に必要なところにお金を回すためにも、ジョイセフはこうした二重構造で、フェアトレード・コーヒーを扱っています。

タンザニアの虹

そして、キリマンジャロ地区は、ジョイセフの正にプロジェクト地。
ジョイセフでは、保健ボランティアさんたちにコーヒーの苗木を配り、保健ボランティアさんたちは、自宅の庭などでコーヒーの木を育てます。

以前にも述べたように、保健ボランティアさんたちは決して裕福なわけではありません。
でも、ボランティアをしている間は、働けませんよね?
働かなかったら、生活が出来ないし、気になってボランティアに集中出来ません!
そんなのはちっとも持続的ではないですよね。
ですから、少しでも換金作物を育てることで、彼らは安心して保健活動にも打ち込めるという仕組みです。
特に最近は、農薬を使わなくても害虫に強いオーガニックの苗木を配っています。
元々ボランティアさんたちは農薬を買うお金はなかったのですが、これなら農薬を使わなくても、出来高量が多いのです!
これって、地球にも、体にもやさしいですよね。

あと、これは宣伝になってしまいますが、ジョイセフのコーヒーって、注文を受けてから焙煎をするので、新鮮で本当に美味しいんですよ。
焙煎したての新鮮なコーヒーって、香りはもちろんですが、お湯を注いだ瞬間の泡立ちが、全然違うんですよね〜。
ジョイセフに入って、ちょっぴりコーヒー通になった私です(笑)
スペースの関係で、コーヒーのみのご紹介になってしまいましたが、他にもお手軽にご支援頂けるものはあります。
例えば…ティンガティンガ(ポストカードやおしゃれなスクリーンセーバーがあります)と呼ばれるタンザニア発祥のポップアートや、エコバッグ(Save Mother from AIDS)なんかがあります。
オーガニック・コットンで作られたエコバッグは最近種類も増え、おしゃれ〜!

さてさて。
これまでにお伝えしてきたすべてのこと。
これらはすべて、「ホワイトリボン」に直結しています。

出産キットや保健ボランティアさんたちは明白ですが、救援衣料、再生自転車、コーヒー、ティンガティンガと、一見「途上国のお母さんと赤ちゃんの健康とどうつながっているんだろう?」と思われるものも、「ホワイトリボン」 につながっているんだろいうことを、少しでもお伝えすることが出来たなら、とても嬉しいです。^^

【おまけ】

日本から送られた自転車や救援衣料を寄贈するときには、コンテナごと寄贈をします。
そのコンテナは、海上輸送も持って下さっている日本郵船さんから頂いているのですが、このコンテナがクリニックなどに大変身!
このコンテナが…
こんな風に大変身! ↓ ↓ ↓

コンテナによって作られたクリニックで体重測定。
ドアも窓もちゃーんとついていて、結構立派なんです。

<panda>
chicoさん、タンザニア編は雄大な風景と共に出産キット進化形から、カンガ、命がけの救急自転車からコンテナクリニック。
そして美味しい珈琲まで紹介下さり満載情報をありがとうございました。
ホワイトリボンを世界全体の運動にしていくために、正しいPRで広めてほしいですね。
美味しい支援はいろんなアプローチで紹介できるはず。私も口コミで紹介していきたいです。

blogだけでなくどんどん紹介して拡げたいです。
chicoさんの世界を超えた活躍、これからも体調に気をつけて、頑張ってくださいね。 
PC越しですが御礼を 感謝で一杯です!

>>> chico
タンザニア編、色々なことをお伝えしたくて、ついダラダラ書いてしまいました…(反省)。でも最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!
途上国の現状をテレビなどで放映されることはあっても、子どもがメイン。
残念ながらお母さんの現状はなかなか見向きもされません。
でも、お母さんと赤ちゃんの健康は密接に繋がっていて、赤ちゃんの死亡率は、お母さんの死亡率が改善されないと改善しないとも言われています。
それに、お母さんがいないと、家庭が崩壊して、子どもがストリートチルドレンになってしまったり、問題は深刻です。
途上国のお母さんの現状を、もっともっと多くの人に知って頂けたらなーと思っています。

<bis>
ジョイセフのフェアトレードにおける単純ではない構造に驚きました。
本当に女性の健康と安全、暮らしについてまで現実的に考えられているのですね。
私の中の「ボランティア=余裕のある人がする事」というイメージがガラガラと崩れます。
人と人が助け合う大切さを改めて感じました。
おいしいコーヒーや鮮やかなアートなど、自分に嬉しい事が支援につながるって素敵な事ですね!!
我が家のPCもティンガティンガのスクリーンセーバーでにぎやかになりました!
そして、なかなか触れることのできないタンザニアの美しい景色、とても楽しませていただきました。
また知らない世界の紹介をしていただけることを楽しみにしています!

>>> chico
>>私の中の「ボランティア=余裕のある人がする事」というイメージがガラガラと崩れます。
bisさんのこの一言が、とっても衝撃でした。そうですよね。
私も最初、途上国で多くのお母さんや赤ちゃんの健康を守っているのは、保健ボランティアさんなのだということを知ったとき、本当に衝撃でした。
ボランティアをするって、ものすごく特別なことでも、敷居が高いことでもなく、純粋に「助けあい」なのだなぁということを実感させられました。
日本が、物質社会の中で、見失ってしまったものなのかなぁと、思わされます。

ティンガティンガのスクリーンセーバーもご利用頂いたようでありがとうございます!!
ティンガティンガって、下絵は全くナシなんですよ!いきなりキャンバスに描きだすんです。すごいですよね〜!

<k-ka>
ホワイトリボンの活動など、何となく理解しているつもりでもこうしたレポートの臨場感に触れると、現実のものとして一気に迫ってきますね。
フェアトレードという言葉も一般的になりつつありますが、日常の中で品物を自分の手でチョイスし続けていくことが、支援の大事な一端を担うこと、まずは身の周りから広めて行きたいと思います。
これからも宜しくお願いいたします!

>>> chico
フェアトレードという言葉も一般的になってはいますが、他の先進国に比べるとまだまだだなーと思わされます。
海外だと、普通にスーパーにフェアトレードの商品が並んでいて、消費者が数あるうちの商品のひとつとして選ぶことが出来るんです。
最近の中国餃子問題ではありませんが、消費者が自分たちが購入するものを責任を持って選んでいくということが見直されてきているかもしれませんねぇ。

<rie>
ここに書かれている内容は、お恥ずかしながら知らないことばかりでした。
きっとタンザニアにあるさまざまな問題を前にして、どうすればいちばんベストな形での手助けができるのかと、考えに考えながらのご活動なのではと感じました。
私が読み落としていたら申し訳ないのですが、昔の出産キットから現在のものになるまで、何年ぐらいの月日がかかったのでしょうか。
現地の方の考えや習慣を変えていくのも、きっとたいへんだったのでしょうね。
私も、微力ではありますが、自分にできることを、積み重ねていければと思いました。ランドセルや自転車や洋服を送ること、フェアトレードのものを選ぶこと……。
そうやって、自分の暮らしの中で、ちょっとだけどこかの国のおかあさんや子どもたちのことを考えるのって、気持ちがつながっていくようでうれしくなりますね。
アナスタシア・ニャブレゲシさんのお孫さんたち、みんなかわいいですね! 
どうかすくすくと育ちますように。

>>> chico
昔の出産キットから、現在のものになるまでは、徐々に1つ1つ変化していったので、明確に何年とお答えするのが難しいのですが、まずは現場に入って村の権力者と話し合ったりという過程から考えると、何年も、10年まではいかな いかもしれませんが、それに近い年数がかかっているかと思います。
また、昔の出産キットと言っても、まだ支援が殆ど届いていない地域では、あれに近い形の出産が未だに行われています。
タンザニアには祈祷師という存在もあり、祈祷師が歌ったり踊ったり、ハーブをブレンドしたものを使用した出産も多く行われているようです。。。

 
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